リクナビ、SUUMO、HotPepperBeauty、じゃらん、ゼクシィなど、人々のライフステージの様々なシーンでサービスを展開しているリクルート。求職者からも人気の高い企業で、新卒の人気企業ランキングでも常に上位に位置しています。
「第二新卒でもリクルートに入社できるのかな?」
「どんな経験やスキルが求められるんだろう?」
「リクルートに応募する前に準備すべきことがあったら知りたい」
リクルートへの転職を考えつつも、このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。
本記事では、リクルートに第二新卒で入社できるポジションにや求められている人物像と面接対策について解説します。リクルートに転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
リクルートに第二新卒で入社できるポジションは?
リクルートの中途採用は控えめに言ってもかなり狭き門で、高学歴な有名大学卒や有名企業で高い実績を上げた人材を中心に採用しているのが現状です。
では、輝かしい学歴や実績が無ければ入社するチャンスは無いのかと言うと、そうではありません。
リクルートには経験の浅い第二新卒や営業経験の全くない人材でも入社できるポジションがいくつかあります。特に未経験・第二新卒層が採用のメインターゲットとなる契約社員ポジションも用意されています。このポジションを理解するためには、「KS(旧CV制度)」というリクルート独自の制度について知る必要があります。
<参考記事>
リクルートグループ中途採用の2つの顔
リクルートの3年限定契約社員(旧CV職)ってなに?リアルな評判から面接対策までよくある疑問をまとめて解説!!
リクルートの「KS(旧CV職)」とは
リクルートの「KS(旧CV職)」とは3年間限定の契約社員のことで、第二新卒を含め「学歴不問」「職歴不問」「アルバイト経験のみ」でも応募可能となっています。
率直に「なんだ、第二新卒は契約社員にしかなれないのか」と思う人もいると思いますが、リクルートが考える契約社員は世間一般とは異なります。
世間一般の契約社員のイメージは「使い捨て」「肩身が狭い」「粗末に扱われる」といったネガティブなイメージかもしれません。
しかし、リクルートではKSこそが事業成長の要と考え、正社員はKSがクライアントに提供する価値を高める「KSのサポート的役割」という設計になっているのです。
正社員枠は有名大学卒やハイキャリアで固められており、その戦略あってこその現在のリクルートではありますが、それ以外の人に成長機会とキャリアアップのチャンスを提供することが「KS」のコンセプトなのです。
なぜ3年限定なのか、福利厚生はあるのかなど、KSの詳細についてはこちらの記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。
営業未経験の第二新卒に用意されているポジション
2023年1月現在、KSを募集しているポジションは以下の2つです。
- 【全国】ホットペッパービューティー企画営業職
- 【東京・大阪】ホットペッパーグルメ企画営業職
募集ポジションは常に変化するので、上記はあくまで参考です。
3年という期間限定ではあるものの、「リクルートでの営業経験」というキャリアはその後の転職活動において高い評価を得られ、大きなアドバンテージとなります。リクルートでは契約満了を「卒業」と呼んでおり、キャリアアップ支援金として100万円が支払われることでも知られています。
KS卒業後の進路は転職だけに留まらず、地域限定正社員(SE)として社員登用されリクルートで継続的に働くことを選択する方も非常に多く、KS卒業後に独立開業して活躍している方々も多く存在しています。
KSに次いで営業未経験の第二新卒層の採用が多いのが中途採用領域の企画営業職です。
リクナビNEXT、タウンワーク、Indeed等を活用して企業の中途採用やアルバイト/パートの募集のお手伝いをする中途採用領域の中でもアルバイト募集をメインとするリテール領域の営業職は、新規開拓営業から既存顧客対応まで営業の基礎から高いレベルでの課題解決型営業まで経験できる環境があり、営業未経験の第二新卒層が多数転職成功して活躍されています。
また上記以外の事業領域でも、営業に準ずる経験や売上に限らず数字目標を持って仕事していた経験、高いレベルでの課題解決思考を持って業務に取り組み成果を出してきた方であれば幅広い事業の「顧客接点職」でチャンスがあります。
営業経験のある第二新卒に用意されているポジション
前職で営業職としてのご経験をお持ちの第二新卒であれば、多くの事業領域・ポジションで合格のチャンスがあります。
中には、ゼクシィ営業職のように「法人向け営業経験3年以上」といった条件を設定している求人もありますが、じゃらん営業(旅行領域)、リクナビ営業(新卒採用領域)、SUUMO営業(住宅領域)、中途採用領域営業、リクルートエージェントCA/RA(エージェント領域)など多くのポジションで採用実績があります。
もちろんただ営業していたというだけで受かる求人ではありません。
前職での高い成果、成果の要因分析・再現性、論理的思考力等は非常に高いレベルで問われます。
リクルートが第二新卒に求める人物像
リクルートが第二新卒に求めるものは「ポテンシャル」です。
一方、それなりの社会人経験を持つ方向けの一般的な中途採用はこれまでの成果・実績が合否に大きく影響します。年齢と比例したスキルや経験、能力を持つ即戦力が対象となります。
しかし、第二新卒はそもそもの勤務年数が短いため、実力を証明するだけの実績の提示が難しい人材です。
このような背景があるにもかかわらず、リクルートが実績ではなく人柄とポテンシャルを重視するのは、未経験の人材を一人前に育てる教育体制が整っているからです。
ここでは、リクルートが第二新卒に求める人物像を解説します。
成長意欲と未来像
そもそもKSのコンセプトが「成長機会とキャリアアップするチャンスの提供」なので、成長したいという向上心は必須と言えます。
とはいえ、漠然と「成長したい」ではなく「○年後にこうなっていたい」という明確な未来像を持っているかどうかが問われます。
素直さ・誠実さ
第二新卒は人間性とポテンシャル(可能性や伸びしろ)に期待して採用されています。どんなに成長意欲があっても、上司や先輩社員のアドバイスを素直に聞けなければ成長はありません。
また、手を抜かず真剣に物事に取り組む、小さなことでも嘘をつかないといった誠実さも重要です。不誠実な対応は相手からの信頼を損なうだけでなく、売上などにも直接的に影響するからです。
当事者意識・自責性
当事者意識とは目の前の物事に対して「自分の責任」と捉え、主体的に働きかけようとする意識のことです。これには何か不都合なことが起きても人のせいにしない「自責」も含まれます。
明るい人柄とコミュニケーション力
相手と良い関係を築く上で、明るい対応とスムーズなやり取りができるコミュニケーション力は必須です。
営業職であれば顧客と接する機会が多くなりますが、社内においても関係部署や同僚との接点があり、どんな職種に就いても必要な要素でしょう。
コミュニケーション力と聞くと「話す力」を想像しがちですが、「相手の話をよく聞く力」や、欲しい情報を的確に引き出す「質問力」なども含まれます。
論理的思考力
論理的思考力とは、物事を体系的に整理し矛盾なく筋道を立てる力のことです。
ビジネスシーンでは目標・目的から逆算して計画や行動を設定することが多いうえ、データなどの根拠に基づいたやり取りを求められます。
これらの人物像は、リクルートの募集要項によく記載されていることを分解したものです。
人間性は目に見えないものなので抽象的になりがちですが、こうして見るとどれも特別な能力ではないことがわかるでしょう。
リクルートの面接対策
リクルートの面接では、小手先の面接対策は通用しないと考えておきましょう。なぜなら、リクルートの面接では以下のような点を重視する傾向があるためです。
- 「あなたらしさ、あなたならでは」という個性を知りたい
- 話しぶりから求める人物像にどのくらい合致するかを確認したい
- リクルートの文化や風土に馴染めそうか
- リクルートで活躍できそうか
- 早期退職せずに定着できるか
これらを踏まえて、リクルートの面接で意識すべきポイントを解説します。
一貫性のある話をする
一般的な面接対策では、「こう聞かれたらこう返す」といったぶつ切りのテクニック論になりがちで、話の内容に違和感や整合性が取れない部分が出てきてしまいます。
リクルートの面接の準備をするのであれば、テクニックを磨くよりも自分のこれまでとこれから、そのためにリクルートでなければならない理由を一貫して語れるようにしておきましょう。
たとえば、退職理由と入社する理由が妥当であることを前提に、きちんと繋がっているかどうか。過去、現在、未来において判断基準や行動に一貫性があるか、といった具合です。
具体的に話す
実際のエピソード、あなたのWHY、数字を入れて話しましょう。
たとえば「お客様との信頼関係を第一に考えてきました」という表現は抽象的です。面接官が聞きたいのは次のようなことです。
- どのような場面で
- なぜ(WHY)信頼関係を第一に考え
- 具体的に何をし
- その結果どうなったのか
具体的に話すことであなたらしい考え方や価値観、取り組み姿勢が垣間見えます。また、その話し方からコミュニケーション能力や話の組み立て方を見たいのです。
キャリアアップしたい、人と接する仕事がしたいなどのフレーズもよく聞かれますが、これら全てにエピソード、WHY、数字を入れて話せるようにしておきましょう。
募集要項の人物像を演じない
前項でリクルートが求める人物像について解説しましたが、自分がその人物像であるかのように演じるのはおすすめしません。話したことを深堀りすればすぐにバレてしまいますし、その行為自体が誠実さに欠けています。
演じるのではなく、過去の経験を思い出して求める人物像と合致するようなエピソードがあれば、それをありのまま話しましょう。
未来のビジョンを語る
繰り返しになりますが、KSのコンセプトにもあるようにリクルートの第二新卒の中途採用は「成長機会とキャリアアップするチャンスの提供」という要素が強いです。言い換えれば、リクルートで過ごす時間は「なりたい自分になる」ための手段のひとつです。
「どうすれば面接を突破できるか」というテクニック論ではなく、リクルートで働くことをきっかけに、今後の自分のキャリアや展望をどのようにイメージしているのか?をしっかりと語れる事が重要です。
具体的な面接対策はこちらの記事でまとめていますので、参考にしてください。
リクルートに第二新卒で入社する可能性を上げる方法
リクルートの中途採用は雇用形態や募集ポジションによって採用フローや採用ターゲットが大きく異なるため非常に複雑です。インターネットや本などから様々な情報を得ることができますが、自己流でリクルートへの転職を実現することは決して簡単ではありません。
- 今どの地域でどのポジションが積極的に採用活動しているのか?
- 希望するポジションの具体的な仕事内容や事業の方向性は?
- そのポジションがどのような志向性の人材を求めているのか?
- どんな選考フローで、各選好段階で何を見極めているのか?
- どのような面接スタイルで、どのような質問傾向があるのか?
- 最終面接での内定の決め手になるのはどんなポイントか?
など、リクルートの最新の求人情報をリアルタイムで保有する、リクルートの中途採用に精通したエージェントのサポートを受けることがリクルートに第二新卒で入社する一番の近道であると思います。
まとめ
以上、リクルートに第二新卒で入社するために必要なことを解説してきました。
日本を代表する大手企業なので、はっきり言って転職難易度は高く、狭き門だと言わざるを得ません。第二新卒であってもリクルートに入社するチャンスがあるのも事実です。
その一方で、小手先の面接テクニックはほとんど役に立たず、自分の人生全体を見渡すような本当の意味での準備や面接対策が必要です。
私たちPomto㈱は、20代リクルートへの転職支援に特化した転職エージェントで、KSの選考通過率は全国でもトップクラスの実績があります。
なぜこのような実績を出せているかというと、リクルートで3000名以上の面接を行ってきたリクルートの採用に精通する代表をはじめ、全てのキャリアアドバイザーがリクルート出身者で構成されており、本番さながらの模擬面接等の面接対策を実施することが可能だからです。
転職相談は無料で承っておりますので、第二新卒としてリクルートへの転職を考えている場合は気軽にご相談下さい。