リクルートの3年限定契約社員(CV職)ってなんなの?よくある疑問に全部答えます

リクルートの3年限定契約社員(CV職)ってなんなの?よくある疑問に全部答えます

リクルートグループの中途採用の大きな特徴のひとつに、第二新卒や20代ローキャリア人材をメインの採用ターゲットとする3年間の期間限定契約社員制度の存在があります。

リクルートライフスタイルやリクルートキャリアのCV職(Carrer View職)、リクルート住まいカンパニーのCD職(CarrerDesign)がそうです。(リクルートライフスタイルではCV職という名称を最近は使わなくなりましたが)

リクルートグループへの転職相談を日々多数お受けしていると、この3年間の契約社員(CV職)という制度そのものに対する質問をいただく事がよくあります。
※以下3年間限定の契約社員制度を総称して「CV職」または「CV制度」と表現させていただきます。

なんで3年間なの?
3年経験積んだ人間が抜けていく事に会社として何のメリットがあるの?
3年働いたら正社員になれるんでしょ?
契約社員だから福利厚生はないんでしょ?
etc

この記事を書いているPomto㈱代表丸橋はこのCV制度が生まれた時期に同事業に所属しておりましたので、CV制度が生まれた背景やCV制度に込められた想い、CV職として働いた先にどんな世界が待っているのかなどをこの記事ではお伝えしていきます。

リクルートライフスタイルへの転職サポートを行う転職エージェントは星の数ほどありますが、CV制度の本質や背景をリアルに語れる転職エージェントはほとんどいらっしゃらないと思いますので、是非参考にしてみてください。

CV職が生まれた背景を知る

CV制度が生まれたのは2001年頃。ホットペッパー事業がこの世に生まれた時まで遡ります。(余談ですが2001年は私丸橋が社会に出たちょうど1年目だったりします)

細かい事を書き出すと思い入れがありすぎてめちゃめちゃ長くなってしまうので要点だけ簡潔にお伝えすると、当時正社員とアルバイトという2つの雇用形態しかなかったリクルートにとって、ホットペッパー事業を全国で事業拡大していく為に新しく生まれた雇用制度がCV制度でした。

飲食店や美容室という各地域で数多くの店舗数が存在するマーケットを攻略するためには、それなりの営業人数が必要となります。地元で生まれ育ち、地元に愛着のある地元の優秀な人材を数多く確保するために設計された制度がCV制度です。ホットペッパー事業の成長にコミットしてもらう対価として、給与や待遇だけでなく”キャリア”や”成長”を提供するWinWinな関係となるためにCarrerViewと名付てけて個人のキャリアアップを重視した制度設計がなされました。

契約社員、3年間限定という記載を見て「会社に都合の良い使い捨ての雇用制度」と捉える人や転職エージェントも多いのですが、正社員としてリクルートで雇用することは難しい学歴や経歴の方を積極的に雇用し、圧倒的な成長機会を提供してキャリアを飛躍的に伸ばすチャンスを提供する制度として生まれました。

学歴不問・職歴不問。成長したいという強い意志を持った人材であれば積極的に採用する。この制度が生まれたことでホットペッパー事業はとんでもないスピードで全国に広がっていきました。全国に数千人いる営業のほぼ全てがこのCV職として働くCV社員であり、クライアント接点を担う事業の主役がCV職であるという事が大きなポイントでもあります。

正社員が主役で、契約社員は脇役。契約社員は職場で肩身の狭い想いをさせられる。契約社員に対してそんなネガティブなイメージをお持ちの方も多いですが、リクルートライフスタイルに於いては契約社員のCV職が事業の主役。CV職の成長を実現する環境を整える事、CV職がよりクライアントに価値提供できるサービスを強化することが正社員の役割。という考え方で事業全体が設計されています。だからこそ、何の経験も持たない未経験人材でも3年で一人前の人材に育て上げる為の「研修制度」をとことん充実させているのです。

もっと詳しく知りたい!という方は、Hotpepperミラクルストーリーという本を是非読んでみてください。

余談ですが、このホットペッパー事業の成功を受けて、CV制度は他事業に横展開されていきます。リクルートキャリアのCV職やリクルート住まいカンパニーのCD職がそうです。タウンワークを展開するリクルートジョブズも結婚情報誌のゼクシィを展開するリクルートマーケティングパートナーズもCV職で全国展開を進め、今はエリア正社員という原則転勤無しの正社員制度に生まれ変わっています。

3年間限定に込められた想い

では、なぜ3年間限定なのか?3年で辞めなきゃいけないなんて不安定で不安。やっぱり使い捨てなのでは?と感じる方も多いでしょう。しかし3年間という期間制限を設けた一番の目的は、採用した方の「キャリア」と「成長」を最重要視した結果です。

どういう事か?を説明していきます。

3年間リクルートライフスタイルで営業を経験し、実績を挙げ、ノウハウを持っている人材が3年で抜ける事は本来は事業としても大きな損失です。某大手広告系企業などはリクルートライフスタイルの卒業生を狙って採用活動を展開していたりします。それでも3年間で契約終了するのは、個人のキャリアを考えた時に3年間全力で走り抜けた人材は、同じ環境で惰性で続けていくのではなく次のステップに進んで更なる成長を遂げるべきであるという想いがあります。

飲食店や美容室向けのHotpepperの広告営業という仕事は、比較的商品単価も低く、全くの営業未経験の方や営業経験の浅い方にとっては学べることがとても多い仕事と言えますが、営業職として経験を積み上げている方にとっては大きな学びはありません。3年程度はすごいスピードで成長が提供できますが、5年10年と続けても成長曲線は一気に下降してしまう仕事と言えます。

20代のうちにリクルートライフスタイルで3年間営業経験を積んだと言えば市場価値はそれなりに高く転職先には困らず待遇条件も上がる転職先が沢山ありますが、ホットペッパーの営業を10年やっている36歳となると市場価値は高くないため条件の上がる転職はほぼ望めません。つまり5年も10年も雇用し続ける事で個人の成長を阻害してしまう。だからこそ、3年間という期間制限をあえて設けているのです。

3年間と期間に制限を設ける事で、高校の部活のように仕事に全力でぶつかって短期間で急成長できる環境を提供する。成長を遂げたあとは、更に成長できる環境に進むことで更なる成長を遂げてほしい。個人のキャリア・成長を重視する制度だからこそ3年間の期間限定なのです。

なので正社員登用も基本的には同じ営業の仕事をし続けるのではなく、リーダー職やマネージャー職のようにリクルートライフスタイルで異なる役割に挑戦したいという方が対象となります。

契約社員制度(CV職・CD職) よくある質問

最後に転職希望者とのご面談時によく出てくる質問と回答をご紹介していきます。

Q、福利厚生はあるのですか?

A、そもそも何を福利厚生と捉えるのかは人それぞれですが、社会保険(雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険)は当然完備されています。通勤交通費は全額支給。年間130日の休みとは別に、特別休暇(慶弔・生理・出産・公傷・看護・罹災・交通遮断)や有休休暇、年15日の有給休暇も付与されます。基本的にあまり発生しませんが、超過勤務手当・深夜残業手当などもしっかり整備されています。

契約社員は福利厚生がない。という思い込みをされている方が世の中には多くいらっしゃいますが、リクルートグループの契約社員制度に於いては他企業の正社員と比較して遜色ない待遇や福利厚生であると言えます。

Q、正社員になる人はどれくらいの割合ですか?

A、この記事を書いている2020年6月時点では、概ね20%前後と聞いています。社員登用制度が2020年度より変わりましたので、今後この比率は多少高まっていく事が予想されますが、前提として正社員になる事を目指す制度ではありませんので、社員を目指したいという意思を面接時に伝えても良い結果は出ないと思います。リクルートで働く事をGOALではなく、目指すGOALに辿り着く為の手段として利用する方をリクルートは好みます。

Q、3年間働いた後の進路はどのような進路が多いですか?

卒業される方の7割程度は転職されます。転職先として多いのは同じリクルートグループの別会社やYahooJapan、LINE、楽天、サイバーエージェント、電通、博報堂などの広告営業ポジション、スタートアップベンチャー企業の営業ポジションなど営業系職種が多いですが、営業職ではないクリエイティブ職、マーケティング、企画職、一般事務職職などへ転職する方もいらっしゃいますし、独立してお店や会社を立ち上げて経営者になる方も一定数いらっしゃいます。

卒業時に支給されるキャリア支援金(100万円)を使って1年間海外留学や学校に通いなおすなど学びたい事を学びなおす方や、ある程度のやりきった感を得て結婚して家庭に入る方もいます。本当に人それぞれです。

まとめ

いかがでしたか?

契約社員だから不安。できれば正社員で働きたい。と考える方が多いのは当然のことだとは思いますが、契約社員は絶対にイヤとしてしまう事で、つぶしてしまう可能性がある事もあります。雇用形態だけでなく、会社の実態や雇用制度の実態をしっかり調べて転職先を検討される事をおススメします。

この記事を書いている私自身、現場の責任者としてCV職の採用活動や営業マネジメントを行っておりましたので、実際CV職として採用した人間が飛躍的にキャリアアップしていく姿を沢山見てきました。いま転職エージェントの仕事をしているのも、自分が関わったことで誰かの人生が良い方向に大きく変化していくことの喜びを経験してきたことが最大の理由と言えます。

正直既に営業としてバリバリ経験を積んでいる方や、何かしらの専門性を身に着けてキャリアを積み上げている方々に対しては全く魅力を感じない求人であり、よほどピンポイントで理由がなければおススメすることはありません。しかし第二新卒や20代で販売職や接客職に従事されていて、全く新しいキャリアにキャリアチェンジしたい、本気でキャリアアップを目指したいという方には最高の環境であると思います。

ご興味あれば是非お気軽にご相談ください。