この記事では、㈱リクルート 中途採用領域の企画営業職(SE社員)の面接にあたってどのような準備や対策が必要かをお伝えしていきます。
㈱リクルートHR本部中途領域(旧リクルートジョブズ)の選考は、
STEP❶ 書類選考・SPI
STEP❷ 1次面接 ※現場マネージャor人事との1:1面接
STEP❸ 最終面接 ※営業部長との1:1面接
という流れになります。
1次面接では主に現場の営業GMが面接官となりますので、入社した際の直属の上司となります。よって面接官の視点としては、「自分の組織のメンバーとして一緒に働きたい人材か?成果を出せる人材か?」という視点で面接を行います。それに対して、最終面接では日々直接関わるわけではない営業部長が面接官になりますので「応募者にとってリクルートジョブズで営業として働く事が本当に有意義か?会社と個人お互いが中長期的にWinWinの関係になれるか?」という視点が加わります。
【採用基準】㈱リクルート HR本部中途採用領域(旧リクルートジョブズ)企画営業職(SE社員)の記事でもお伝えしていますが、㈱リクルート 飲食領域・ビューティ領域(旧リクルートライフスタイル)が「Will(未来・どうなりたいか)」に対する覚悟の見極めを重視して未来に対する質問を面接で多く行うのに対して、㈱リクルート HR本部中途採用領域(旧リクルートジョブズ)の面接では1次面接・最終面接ともに「CAN(過去・何をやってきたのか)」を重視して過去に対する質問が多くなります。
前職での取組みや実績だけでなく、幼少期や学生時代に遡りながら「どのような人生をどんな考え方で生きてきたか」という人間性を深く探っていくスタイルの面接が中心となります。その為、「志望動機を上手く言えるように練習する」「前職での実績や取組を整理して話す」といった表面的な準備だけでは完全に不十分と言えます。
ではどのような面接準備をすればいいか?
対策❶「なぜ?」「具体的に」を徹底的に自問自答する
対策❷ Can(できること・やってきたこと)をしっかり整理し意味づけをする
対策❸ 象徴的で具体的な語れるエピソード=すべらない話し をいくつか磨いておく
という3つのポイントでお伝えしていきます。
リクルート中途採用領域SE社員 面接対策3つのポイント
対策❶「なぜ?」「具体的に」を徹底的に自問自答する
㈱リクルート HR本部中途採用領域(旧リクルートジョブズ)に限らず、リクルートグループの面接では面接官からの質問に回答した内容に対して「Whyなぜ?」と「What具体的に?」という質問が大量に浴びせられます。
「Whyなぜ?」「What具体的に?」から何を見出そうとしているのか?を、リクルート在籍時に3000人以上の面接を実施してきた経験からお伝えします。
答えは2つ。
① 論理的思考力
② 応募者の本質的な価値観
<①論理的思考力>
ロジックツリーという概念をご存じでしょうか?
ロジカルシンキングや論理的思考の書籍を開けば必ず紹介されている「問題解決手法のツール」です。
実際に起きている問題に対して、なぜそのような問題が発生するのか?更にその要因は何か?それはなぜなのか?を分解し、整理し、課題解決の有効な打ち手を導き出す思考方です。
入社後にクライアントの採用支援・集客支援・マーケティング支援を行うにあたり大前提になる思考法と言えます。マーケティングに関する知識やノウハウは入社後に学べますが、物事を論理的に整理して思考できるか?説明できるか?という基礎スキルはやはり必要となります。
ある発言に対しての
「なぜ?」「具体的に?」という質問に対して、
ちゃんと前の発言と関連付けて、論理的に成立する回答が出来るかどうか。は、論理的思考力を見極めるうえで非常に有効な方法と言えます。
<② 応募者の本質的な価値観>
人間が何かを本気で実現したいと思うとき、多くの場合に経験や実体験に裏付けされた”何か”があります。
例えば極端な例ですが、
「世界から貧困をなくしたい」という言葉は、
100人いれば100人が言えてしまう言葉です。
本当は全く思っていなくても言葉としては言えてしまいます。
「なぜそう思うの?」と聞いたときに本気度が表面化します。
A:「世界では毎日〇人の子どもが飢えで命をなくしていて、それを何とかしたいと思って・・・・・・」
B:「以前アフリカを旅した時に、目の前に飢えて衰弱している子どもがいて、その時に・・・・・・」
Aの回答は、これも誰でも言える情報ですね。理由になっていない。
Bの回答は、その人が強く思う理由としては納得できる理由と言えます。
極端な例でお伝えしましたが、
「なぜ?」を掘り起こしていくと、その人の本質的な価値観やその背景が見えてきます。
そして、㈱リクルート 中途採用領域(旧リクルートジョブズ)をはじめ、リクルートグループではその自分自身の価値観を自覚し、言語化できている事がその人のモチベーションエンジンになる。と考えています。
壁にぶち当たった時。
辛くて逃げ出したくなった時。
なぜ自分は今こんな事をしているのか?何のためにここにいるのか?なぜ頑張るのか?
自分自身で原点に立ち返って、
自分で自分を奮い立たせることが出来ると考えているのです。
なぜ?何のために?営業職に挑戦したいのか。
なぜ?何のために?リクルートで働きたいのか。
この質問は、ただ理由を聞きたいのではなく、
その背景にあるあなただけの物語を知りたい。と思っているわけです。
余談ですが、Pomtoが実施する事前面接対策では、
志望動機や転職理由など質問に対する回答を考えるのではなく、応募者一人一人の人生を振り返りながら、根っこにある価値観やこれまでの経験、体験を整理し、過去・現在・未来をひとつの物語として創り上げる事を面接対策のゴールとしています。
個別の質問にどう答えるか?にフォーカスして準備しても必ずつじつまが合わなくなりますが、物語としてキャリアの過去・現在・未来を整理して言語化しておけば、どんな質問が来ても物語に沿って答えるが出来るようになります。
「なぜ?」「具体的に?」にしっかり答えていく為の処方箋として、下記の記事でもより詳しく記載していますので合わせてごらんください。
【面接対策】リクルートの面接受けるなら必須!!具体的に話す。の具体的な処方箋
【面接対策】ホットペッパーグルメ/ビューティ事業(旧リクルートライフスタイル)1次面接
対策❷ Can(できること・やってきたこと)をしっかり整理し意味づけをする
【採用基準】㈱リクルート HR本部中途採用領域(旧リクルートジョブズ)企画営業職(SE社員)の記事で説明していますが、㈱リクルート 中途採用領域(旧リクルートジョブズ)の面接では過去(前職)での取組と成果=CAN(できる事)について掘り下げて質問されます。
「前職でどんな仕事をしていたのか?」「どんな工夫をしてきたか?」「どんな成果や実績を挙げてきたか」という事実ベースを確認するだけではなく、
「なぜその仕事を選んだのか?」
「なぜその工夫をしようと思ったのか??」
「その実績を挙げられた要因は何か?」
という「やってきた事の背景」を探る「なぜ?」の質問が繰り返されます。
「前職でどんな仕事をしていたのか?」「どんな工夫をしてきたか?」「どんな成果や実績を挙げてきたか」というこれまでやってきた業務や成果は過去の話しなので変える事はできません。できる事は、後付けでも構いませんので、これまでやってきた業務や成果に意味づけを行う事です。
その仕事は自分にとってどういう意味があったのか。どういう理由で、どういう目的でその仕事に取り組んでいたのか。その瞬間は考えていなかったとしても、あとで振り返って意味づけを行う事は決して「ウソ」ではなく、自分の価値観を固めに行く為に必要な作業です。
意味づけって例えばどういうこと?を具体的に紹介していきます。
例えばあなたがウエディングプランナーだとしましょう。
日々遅くまで仕事に追われながら、新郎新婦の喜ぶ顔が見たくて全力で仕事に取り組んで5年。ずっと今の仕事を続けていくには体力的にも限界を感じ転職を考え始めたとします。
例えば、「なぜウエディングプランナーというハードで待遇も決して良いとは言えない仕事を5年間全力で頑張る事が出来たのか?」という問いを設定した時に、その解答があなたにとって頑張る意味=理由になります。
結婚式という人生の大きな大きな節目を最高の日にしてあげたいという想いで頑張った。という意味づけをすれば、「人生の節目」だから頑張れる。つまり大きな人生の節目「仕事探し・転職・就職」に興味をひかれた理由に繋がります。
結婚式という形の無いものを、新郎新婦の価値観を引き出しながら世界に一つの結婚式に形を作り上げていくプロセスが楽しかった。と意味づけすれば、「形の無いものを理想の形に創り上げる」という求人広告作成に繋がる理由に繋がってきます。
仕事に夢中で取り組んでいるときはそんな事は考えずに仕事しているはずですが、いざ振り返ってあの仕事は自分にとってどんな意味があったのか。をしっかり言語化し、自身のキャリアをストーリーに仕立てていく作業をしてみましょう。
対策❸ 象徴的で具体的な語れるエピソード=すべらない話し をいくつか磨いておく
リクルートジョブズの面接では、応募者の「ひととなり」「人物像」を見極める事に重きを置きますので、「志望動機は?」等の単発の質問に準備してきた答えを上手く話す事ではなく会話の中で自分らしさを伝えていく必要があります。
特に前職での取組や工夫に対しては、「具体的に教えて」という質問が必ず出てきます。この「具体的に教えて」という質問に対して、どれだけ「具体的で魅力的なエピソード」をリアルに話せるか?が極めて重要になります。
「具体的に教えて」に対して具体的に応えない。これは正直論外です。
例えば、
・お客様の為に親身になって仕事してきました。
・お客様が求めていることは何か?を常に意識して仕事していました。
・お客様に喜んでもらう為に出来る事は何でもやるようにしました。
これは全く具体的な答えにはなっていません。
「親身になって」とか「意識していた」という表現は、それっぽい事を言っているのですが、全て100人いれば100人が言えてしまう言葉ですのであなたの事を伝える説明にはなっていません。大事なのはその先「具体的なあなたにしか話せない、あなたのエピソード」です。
例えば先ほど例えで使った前職ウエディングプランナーAさんの場合で具体的なケースを考えてみます。
これは完全にダメな回答例です。全く具体的な話しになっていない。では具体的にどんな話をすれば面接官の求めている内容になるのか。例えばこんな話です。
ちょっと分かりやすすぎるエピソードですが、「喜んでもらえる事は何でもやる」という言葉がAさんにとってどの程度の事を指すのかを面接官に伝えるためにはこれくらい具体的なエピソードが必要です。
具体的にというのが、どの程度の解像度での具体性が必要か?については、【面接対策】リクルートの面接受けるなら必須!!具体的に話す。の具体的な処方箋で詳しくお伝えしていますので是非ご覧ください。
まとめ
少し長くなってしまいましたが、㈱リクルート 中途採用領域(旧リクルートジョブズ)の面接対策にどのような準備が必要か?について3つのポイントで解説してきました。㈱リクルート 中途採用領域に限らず、リクルートグループ全体の面接に通じる内容ですので他記事と重複する内容も多くなってしまいましたが、是非参考にしてみてください。
自分では具体的に話しているつもりでも、面接官は全く具体的に感じない。
自分では論理的に説明できているつもりでも、面接官的には論理破城している。そんなことが面接現場では数多く起きています。
当社で実施する事前面接対策では、本番を想定した模擬面接を通して「過去=CANの意味づけ」「転職軸づくり」「具体的で魅力的なエピソード作り」などを徹底的に行います。結果、一般応募や他エージェントと比較して圧倒的な選考通過率を誇っています。
もし自分一人での面接準備に少しでも不安をお持ちであれば、お気軽に当社転職支援サービスにご相談ください。