こんにちわ。
リクルートグループの組織再編が正式発表されましたの記事でもご案内していますが、2021年4月1日付でリクルートグループのグループ再編が実施され、㈱リクルートライフスタイル、㈱リクルートキャリア、㈱リクルートジョブズ、㈱リクルート住まいカンパニー、㈱リクルートマーケティングパートナーズ、㈱リクルートコミュニケーションズ、㈱リクルートテクノロジーズの7社が株式会社リクルートの1社に統合されました。
統合後は各事業部の営業職中途採用はSE社員(Specfic Employee)が中心となる事は「リクルートグループの「SE社員」って何?を解説します。」で詳しくお伝えしていますが、このSE社員の募集要項を見て「年間休日145日」という表記に驚いた方が少なくないかもしれません。
年間休日145日?ウソでしょ?
と思った方の為に、この記事では年間休日145日の意図と週休3日の詳細を解説していきます。
リクルートの年間休日145日は本当か?
あたりまえですが「本当」です。
これまでのリクルートグループ各社の年間休日は130日(会社の指定休5日含む)でした。正直130日でも充分休日が多かったのですが、これにさらに15日も休日が増えた形になります。
この145日の休日に加え、有給休暇が年間で15~25日ありますのでTOTAL160~170日が休日となります。半分とまではいきませんが、1年365日で計算すると1年の45%が休日となります。羨ましい限りです。
僕が入社した2001年~2010年ごろの㈱リクルートはまだまだ深夜まで猛烈に働く文化が残っていたものの、労働時間の圧縮や休日出勤の撲滅に取り組みをスタートさせていた時期でしたが、時代の変化に乗り遅れることなく働き方改革を続けてきた結果「年間休日145日」というインパクトあるメッセージを出せるのは流石だなぁと思いました。
リクルート 年間休日145日のカラクリ
一気に休日が15日も増えるなんておかしい!何かカラクリがあるのでは?と疑ってしまう方もいるかもしれませんが、年間休日145日を実現するためのちょっとしたポイントが2点あります。
1点目:1日あたりの標準労働時間が30分伸びます。
2021年3月までは1日の標準労働時間が7時間30分で設定されていましたが、2021年4月以降は1日の標準労働時間が8時間になります。1日あたり30分間労働時間が延びるわけです。
その結果、休日が15日増えても年間の所定労働時間に変化はなく、報酬の水準に変化もない。という事になります。
2点目:みなし残業時間の短縮
リクルートグループ各社では「みなし残業制=固定残業代は残業がない場合も支給し、超過分は別途支給する制度」を採用しており、月45時間のみなし残業代が給与に含まれていました。このみなし残業時間が45時間/月から35時間/月に変更されました。1日の勤務時間が30分伸びたぶん、みなし残業時間も減りますよ。という事ですね。これによって基本給と固定残業代(みなし残業代)の比率が少し変わりますが、月額給与の総額はほぼ変わらない。という事になります。
週休3日は本当か?どんな勤務スタイルなの?
様々なメディアで、2021年4月以降リクルートが週休3日制を導入!!という記事が出ています。政府でも週休3日制の本格議論をスタートする等「週休3日」がバズワードになりつつありますが、週休3日って具体的にどういうことなの?何曜日が休みになるの?等の疑問が生まれてきます。
リクルートの週休3日制は、厳密にいうと週休ほぼ3日。という表現が当てはまります。毎週土日に加えて水曜日が休みになる。といった形ではなく、土日祝の休日に加えて社員が自由に設定できる休日が年間15日(有給休暇とは別)与えられ、仕事の状況に合わせて社員が自由にお休みを取る制度となっています。増えた休日の時間で、副業や子育て、家族と過ごす時間、自己研鑽などそれぞれのライフスタイルに合わせた時間につかってね。という考え方です。
ですので、毎週3日間必ず休日があるわけではなく、年間休日145日を週で割ると2.8日/週 となり、ほぼ週休3日という事になります。
年間休日145日・週休ほぼ3日が意味するリクルートのメッセージ
最後に、リクルートグループ統合のタイミングで打ち出された「年間休日145日」という働き方に込められたリクルートのメッセージは何か?について整理しておきましょう。
年間1000人を超えるリクルートへの転職希望者のキャリア相談・転職相談をお受けしている中で、いまだにリクルーグループに対して「猛烈に働く」「労働時間が長い」「ブラック」というイメージをお持ちの方が数多くいらっしゃいます。プライベートなどほとんどなく、仕事だけに情熱を注ぐ仕事バカの集まり。というイメージです。
一昔前そんな時代もあったことは全く否定しませんが、時代の流れを受けて「働き方改革」に取組んできた結果、働くときは働く!休む時はしっかり休む!というメリハリのついた働き方が浸透してきた。「年間休日145日」はメリハリある働き方の出来る会社であることを社会にメッセージしているのだと思われます。
勘違いしてはいけないのは、
「休日が多いから志望しました」という志望動機で応募しても100%採用はされません。休日が多い分、働く日はとことん集中して成果にこだわる事が今まで以上に求められるのは間違いありません。
もしリクルートグループへの転職を本気で成功させたい!とお考えであれば、是非当社の転職支援サービスをご利用ください。