【元営業GMが語る】リクルートで働くなら大都市勤務or地方都市勤務どっちがオススメ?

※2021年4月6日更新

リクルート転職白書の記事を書いているPomto㈱の代表丸橋は、前職リクルート時代に、東京・熊本・大分の拠点でホットペッパーや同じフリーペーパー事業のタウンワーク等の営業責任者、採用面接官等として事業運営に携わってきました。

その経験を踏まえて現在は㈱リクルート 飲食・ビューティ領域(旧リクルートライフスタイル ホットペッパー事業)に入社したい方々の転職サポートを専門的に行っているのですが、ホットペッパービューティ、ホットペッパーグルメという営業職の契約社員採用に於いて、首都圏などの大都市と、熊本のような地方都市とではその仕事内容や組織風土、採用ハードル等は実は少し異なります。

この記事では主に、
実は地方都市で働く方がメリットが多いかも?というテーマで、大都市と地方都市の違いについてお伝えしていきます。

目次

㈱リクルート飲食・美容領域(旧リクルートライフスタイル)の地域分類

㈱リクルート飲食・ビューティ領域には、北は北海道(札幌・旭川)から南は鹿児島までほぼ全ての都道府県に営業拠点がありますが、大きく下記4つの地域ブロックに分けて括られています。

❶ 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)
❷ 関西(大阪・京都・兵庫)と東海(愛知・静岡)
❸ 地方大都市(札幌・仙台・広島・福岡)
❹ その他地方都市

言うまでもなく❶が最も都市の規模(人口規模・市場規模)が大きく、
❹に向けて都市の規模(人口規模・市場規模)は小さくなっています。

都市の規模(人口規模・市場規模)はそのまま組織の規模に比例しますので、
❶が最も必要な営業人員が多く、❹に向けて必要な営業人員は少なくなります。

❶や❷の大都市圏では、
ホットペッパービューティの営業部の中に、地域に応じたグループ分けや、組織の機能毎のグループ分けがあったりします。機能とは例えば、「新規開拓を専門に行うグループ」や「既存顧客の対応を専門に行うグループ」、「特定注力商品だけを専門的に営業するグループ」等です。

更に同じホットペッパービューティというサービス内でも、美容室を担当する「美容領域」と、エステやネイル、アイラッシュサロン、リラクゼーションサロン等を担当する「キレイ領域」では営業部そのものが分かれています。

一方で❹の地方都市では、エリア毎のチーム分類は多少ありますが、美容もキレイも同じグループの組織で担当します。ひとつのグループが、ひとつの街(マーケット)を担当するわけです。

働くうえでどちらが良くて、どちらが悪い。というのは人それぞれですが「どう違うのか?」について詳しくお伝えしていきます。

地方で働くor大都市で働く。大きな3つの違い

㈱リクルートのホットペッパー事業の大都市拠点で営業職として働く事と、地方拠点で営業職として働く事。同じホットペッパーの営業職であっても違いがあります。ここでは代表的な大きく異なる点を3つお伝えします。

その① 給与がちがう

地域ごとの家賃相場や生活費は当然大都市になればなるほど高くなります。地域ごとの水準に合わせて、地域ブロックに応じて初年度の基本年収が下記のように設定されています。(営業成果に応じて変動します)

❶ 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) 初年度想定年収412万円
❷ 関西(大阪・京都・兵庫)と東海(愛知・静岡) 初年度想定年収384万円
❸ その他地域 初年度想定年収 359万円

上記はあくまでも初年度の想定基本年収ですので営業成績によって多少上下しますし、2年目3年目となりグレードが上がれば年収も上がります。3年目はおおよそ年収400~500万円程度になる方が多いです。

あくまで、地域ごとに給料が多少違いますよ。の相場観としてお伝えしております。ご容赦ください。

その② 採用ハードルがちがう

一概には言えませんが、大都市になればなるほど求人に対する応募が集まりやすく採用がしやすい傾向にあります。一方で、地方都市では飲食・ビューティ領域(ホットペッパー事業)が求めるラインの人材の絶対数が少なく、採用には苦戦しやすい傾向があります。

結果的に、首都圏では採用が難しいが地方都市であれば採用対象となるケースも多々あり、面接時に他地域での就業を打診されるケースも少なくありません。その場合、引っ越し費用等は㈱リクルートが負担してくれますので、新しい地域で新しい仕事をスタートする事に抵抗が無い方は「他地域での就業可能」でエントリーする事で合格率は高くなります。

その③ 事業/商品への貢献感/愛着がちがう

ホットペッパービューティであれば、東京だけで数百名の営業が働いていますが、例えば熊本のホットペッパービューティは十数名程度の営業で熊本の全マーケットを担当しています。地域によっては10名以下の組織もあります。

1人の営業が担当する顧客数には大きな差はありませんが、その街の情報量に占める個人の割合は当然地方都市の方が大きくなります。結果的に、街の美容情報に対する営業ひとりひとりの貢献割合は強くなりますので、地方都市の方が「このサービスは自分たちが作っている」という実感や責任感を強く持ちながら仕事できる傾向があります。(当然個人差はありますが)

一方例えば東京のような大都市では、商品やサービスに対する営業ひとりの貢献割合は低いですがその分、日本の美容トレンドの発信地として感度の高いクライアントやカスタマーと向き合いながら仕事ができるといった特徴や、組織が大きい分多種多様なメンバーや上司と接点を持ちながら仕事ができるメリットもあります。

一概にどっちがいいという話しではなく、どちらにもそれぞれ魅力がある。という話しです。
僕自身、東京/大阪のような大都市圏と熊本・大分のような地方都市両方で働いたことがありますので、そのどちらも異なるやりがいやメリットがあったと実感しています。

個人的なオススメとアドバイス

ここからはあくまでも超個人的な主観になりますが、僕個人としては地方都市での仕事がめちゃめちゃ楽しかったです。街の規模(市場規模)が小さい分、マーケットがまさに手のひらサイズで裁量をもって仕事に取り組めますし、街=マーケットを自分たちが動かしている実感を持ちながら仕事ができました。

僕は当時グルメ領域を主に担当していましたが、その街の飲食店はほぼ全て知っている。更にその多くのお店の店長やオーナーが知り合い。または同僚の知り合い。という状態の為、その街自体が自分の庭のような感覚になります。

シンプルに営業スキルを高めたければ営業のロールモデルも多く、情報に敏感なクライアントが多く自分自身も常に最新のマーケットトレンド等熟知し高いレベルでの提案を求められる大都市がオススメ、事業マネジメントや商品マネジメント、組織マネジメントなどにも興味があって当事者として事業に関わる感覚が欲しいなら地方都市で働いてみるのがオススメ。という感じでしょうか?

もし東京のような大都市で惜しくも最終面接でNGになってしまった!といった方は、勤務地の幅を広げてみる事で実は想像以上の経験が積めるかもしれませんよ。

余談ですが、僕も熊本へ異動を命じられた時「絶対に行きたくない!」と当時の上司に猛反発しましたが、いざ行ってみると最高の環境で仕事することができ今では第二の故郷となっています。

詳しく聞いてみたい!という方いらっしゃれば、是非お気軽に下記フォームよりご相談くださいませ。

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この記事を書いた人

10年間のリクルート在籍中に約3000名の方の面接を担当。
リクルートの面接の特徴や求める人物像を熟知し面接対策を実施しています。
リクルート各領域の人事との太いパイプを活かした様々な交渉も行います。

☆キャリアコンサルタント国家資格保有
☆GCDF-JAPAN公認キャリアコンサルタント

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