創業以来23年連続で増収し、成長を続けるラクスに転職を考える人も多いのではないでしょうか。ホワイト企業や大量採用をアピールしているラクスは、転職を考える人にとっては魅力的に見える部分が多いでしょう。
しかし、実際に転職するとなれば働きやすさだけでなく「年収」も重要なポイントです。
そこで、この記事では「ラクスの年収はどれくらいになるのか?」「入社後の年収アップは可能なのか」について具体的に解説していきます。
採用情報に公開されている年収だけでなく、入社後にどのように年収があがっていくのか、その方法も詳しく紹介。
この記事を読むことで、入社後のイメージができ、ラクスへ転職すべきかどうか判断するお手伝いができればうれしく思います。
ラクスの中途採用の年収を職種別に解説
職種 | 入社時の年収 | 地域別 |
---|---|---|
営業 | 377~1158万円 | 【東京】520~1158万円【大阪】395~1126万円【名古屋】395~699万円【福岡】377~681万円 |
企画 | 430~930万円 | 東京のみ |
カスタマーサクセス | 441~1150万円 | 【東京】520~1150万円【大阪】441~1126万円 |
エンジニア・SE | 484~1158万円 | 【東京】488~1158万円【大阪】484~1126万円 |
コーポレート | 431~1100万円 | 【東京】431~1100万円【大阪】484~699万円 |
ラクスの中途採用の年収を公式サイトをもとに、5つの職種別にまとめてみました。
ラクスの中途採用には多くの職種があります。たとえば営業であれば「フィールドセールス」と「インサイドセールス」。エンジニア・SEは「サーバーサイドエンジニア」や「フロントエンジニア」など20以上の職種で募集されています。そのため職種の違いやポジションの違いによって年収の差がでてきます。また、同じ職種でも東京勤務の年収が高く、大阪や名古屋、福岡は東京に比べると低いことが分かるでしょう。
職種別に詳しく解説していきます。
営業の年収は377~1126万円
ラクスの公式サイトによると、営業の年収は377〜1126万円で募集されています。
東京の年収は520万円以上ですが、大阪、名古屋、福岡は400万円以下のケースもあります。営業のなかでもマネージャーになると、東京は1000万円以上、大阪は700万円以上です。
ちなみに、口コミサイトのライトハウスでも、営業の平均年収は548万円となっています。(24年2月18日現在、該当ページはこちら)回答者の平均年齢は31.9歳と、ラクスの社員の平均年齢である31.8歳とほぼ同じです。そのため、営業職の中堅くらいになるとおおよそ550万円前後の年収になると予想できます。
またIT業界未経験でもラクスに入社できないかを考える人にとっては、営業職のインサイドセールスが狙いやすいでしょう。なぜなら、ラクスのインサイドセールスは電話でアポイント調整を行い、フィールドセールスに引き継ぐためです。他の部署に比べると入社前におけるITの知識はそこまで重要ではないと言えるでしょう。
企画の年収は430~930万円
ラクスで募集されている企画の年収は430~930万円です。
リーダー候補になると、年収は618万円以上で募集されています。
ポジションがない募集と比べると100万円以上年収が変わるケースもあるため、チャレンジしてみるもの良いでしょう。
参考程度にはなりますが、口コミサイトのOpenworkでは、企画の平均年収は556万円となっています。(24年2月18日現在、該当ページはこちら)
参照:企画・マーケティング | 募集職種 | 株式会社ラクス キャリア採用
カスタマーサクセスの年収は441~1150万円
カスタマーサクセスの年収は441〜1150万円と幅があります。
マネージャーになると1000万円前後の年収が見込めるでしょう。特にマネージャーではない通常のカスタマーサクセスの募集では、東京と大阪の年収差は大きくなっています。
ちなみに、口コミサイトのOpenworkでは、カスタマーサクセスの平均年収は492万円でした。(24年2月18日現在、該当ページはこちら)回答者の年齢は不明ですが、30歳の回答者の平均年収が525万円のため、20代の回答者が多いと予想できます。
参照:カスタマーサクセス | 募集職種 | 株式会社ラクス キャリア採用
エンジニア・SEの年収は484~1158万円
エンジニア・SEの年収は484〜1158万円で募集されています。他の職種と比べるとスキルや知識、経験の差が給料に直結すると考えられます。
エンジニア・SEにもマネージャー募集があり、1000万円近い年収を期待できます。営業やカスタマーサクセスと比べると、東京と大阪の年収の差が少ない職種と言えるでしょう。
また参考程度にはなりますが、口コミサイトのライトハウスでは、ITエンジニアの平均年収は488万円となっています。(24年2月18日現在、該当ページはこちら)回答者の平均年齢は31.8歳で、ラクスの社員の平均年齢と同じです。エンジニア・SE職は、スキルや知識が必要なため、ベテラン層が多く、31.8歳でも年収が500万円未満であると考えられます。
参照:
コーポレートの年収は431~1100万円
事務や人事などがあるコーポレート部門の年収は431〜1100万円です。
「事務(請求書管理)ポテンシャル採用」が431〜498万円の年収となり、やや低めの設定となっています。「法務」や「事務/業務改善」など、その他の職種では520万円以上の年収で募集されています。
ちなみに、口コミサイトのライトハウスでは、コーポレート部門の平均年収は612万円でした。(24年2月18日現在、該当ページはこちら)回答者の平均年齢は34.7歳と他の職種と比べると高くなっています。そのため、年収が600万円以上と高めになっていると考えられます。
参照:コーポレート | 募集職種 | 株式会社ラクス キャリア採用
ラクスの新卒の年収を職種別に解説
職種 | 新卒1年目の年収 | 詳細 |
---|---|---|
ビジネス職 | 480~492万円(賞与を約4ヵ月分と仮定) | 【大学卒】東京勤務 月額300,000円 【修了士】東京勤務:月給308,000円 ※20時間の時間外手当含む |
エンジニア職 | 442~492万円(企業サイトに記載されている理論年収) | 【大学卒】東京勤務 月額300,000円大阪勤務 月給277,000円 【修了士】東京勤務:月給308,000円大阪勤務:月給285,000円 ※20時間の時間外手当、都市手当含む |
参照:
2025年に募集されている、ラクスの新卒の年収を職種別にまとめました。
中途採用と同じく、東京と大阪で年収に差があるのがわかります。
職種別に詳しく解説していきます。
ビジネス職の年収480~492万円
ラクスの公式サイトによると、新卒のビジネス職の年収は480〜492万円と予想できます。エンジニア職の募集に記載されている理論年収を元に、賞与を約4カ月分と仮定して計算しています。
実際に新卒2年目で年収が400万中盤〜後半という人もいるため、おおよそ450〜500万円と言えるでしょう。
参考YOUTUBE動画:【超成長SaaS】ラクスの年収は?どんな企業?転職オススメ企業を徹底解説| 企業研究ラクス#1
エンジニア職の年収442~492万円
エンジニア職の年収は理論年収で442〜492万円となります。理論年収とは、基本給や賞与、手当をもとに年収を算出したものです。新卒のエンジニア職の場合、基本給と時間外手当、都市手当が支給され、大卒の東京勤務は月額30万円で募集されています。
中途採用と同じで、大阪勤務より東京勤務の方が年収が高いです。
ラクスの平均年収は643.8万円
ラクスが公表している有価証券報告書によると2023年の平均年収は643.8万円です。
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査結果」によると正社員の平均給与は523万円のため、平均値と比べて高いことが分かります。
さらに、ラクスは2024年1月に「一般社員平均8.5%報酬増及び新卒初任給の引き上げを実施」を発表しました。2024年5月支給の給与より年収ベースで一般社員は平均8.5%、2024年度新入社員の初任給は約20%大幅に引き上げられます。
そのため、来年は平均年収がさらに高くなると期待できるでしょう。
参照:
ラクスで年収を上げる方法
ラクス入社後に年収を上げる方法は、昇給と賞与に反映させることです。口コミサイトのライトハウスによると、昇給は年に1回チャンスがあり、自身の役割を果たせているかの行動を上司から評価され決定。年2回の賞与は、目標達成度合いや成績に応じて決まります。
しかし「昇格しても昇給幅は限られており、大幅な年収アップは狙えない」「年功序列よりの昇格の風潮がある」「会社制度としてのインセンティブがない」という口コミもあります。
飽くまで口コミから言えることになりますが、成果を残しても入社後は1年や2年など、短期間での大幅な年収アップは見込めないでしょう。
ちなみに、口コミサイトのライトハウスによると、年齢別の平均年収では20代後半が455万円で30代後半が623万円となっています。(24年2月18日現在、該当ページはこちら)勤務年数を重ねて経験を積むと、10年で約200万円ほど年収をあげられると推測できます。
参照:
引用:
ラクスの年収に関する注意点
ラクスの年収を考える上で、知っておくべき注意点が3つあります。
- みなし残業制を取り入れている
- 退職金制度と住宅手当がない
- マネージャークラスになると年俸制になる職種がある
それぞれ詳しく解説していきます。
みなし残業制なので求人票の年収は基本給ではない
みなし残業制とは、企業があらかじめ見込んだ残業時間を給与に含めて支払う制度。ラクスの場合は、基本的に20時間のみなし残業を給与に含んでいます。この記事で紹介した年収も「みなし残業代」を含んだ数字であり、単純な「基本給」で言うともう少し低い値になるのです。
みなし残業制のメリットとしては、実際に残業しなくても固定の残業代が支払われること。とはいえ原則的に「残業する前提で業務を割り振りますよ」という制度ではあるので、全く残業しないで済むことは少ないかもしれません。ちなみにラクスの公式サイトによると2023年3月期の月平均残業時間は「19.8時間」というデータがあります。
みなし残業制のデメリットは、賞与が感覚より少なくなること。賞与というのは「基本給の〇カ月分」として支払われることが一般的なため、みなし残業代の分は賞与の計算に入らないことになります。理解していないと「あれ、給料の4ヶ月分が賞与だと聞いていたけど、ちょっと少なくない?」と損をしたような気持ちになってしまうかもしれません。事前に賞与の計算方法と、自分の「基本給」を把握してから、ラクスの待遇が良いのかどうかを判断するのが良いかと思います。
退職金制度と住宅手当がない
ラクスには退職金制度と住宅手当がありません。退職金制度がないため、長く続けるのに不安がある人もいるかもしれません。一人暮らしの場合、住宅手当がある企業と比べると、年間で数十万円の負担が増えるでしょう。
しかし、ラクスには家族手当やベビーシッター補助など、家族がいる人に有難い福利厚生もあります。家族手当は、18歳未満の子供が1人だと月に3万円、2人は5万円、3人は6万円の手当が貰えます。ベビーシッター補助は小学年3年生までの子供がいる場合、ベビーシッターの利用時に割引が受けられる制度です。
ラクスと他の企業を比べるときには、福利厚生も考慮して検討すると良いでしょう。
マネージャークラスになると年俸制になる職種がある
マネージャークラスになると年俸制になる職種もあります。ラクスのマネージャークラスになれば1000万前後の収入が期待できます。しかし、前年度に十分な業績や成果が残せなければ、翌年の年収が下がる恐れもあるため、注意が必要です。また、成果を上げても給与に反映されるのが翌年になる点も覚えておきましょう。
まとめ|経験を積みながら年収アップを目指すならラクスへの転職の検討の価値あり
ラクスは入社後、短期間での大幅な年収アップは見込めないものの、年齢や経験を積むことで昇格し年収アップが期待できます。評価体制が整っているため、年収アップするための道筋も立てやすいでしょう。
また、2022年には業績アップにより一般社員に8.6%の報酬増を実現しました。会社の業績が上がれば、社員に還元してくれる会社と言えます。
成長企業で経験を積み、じっくりと年収をあげていきたい人にとっては、転職の検討の価値はあるでしょう。