第二新卒から大手に転職!第二新卒の強みと転職のコツを解説!

「就職したはいいけど、実際に自分のやりたいこととはへだたりがあった、転職したいけど第二新卒を受け入れてくれる大手企業なんてあるわけがない・・・」このように考えて転職に踏み切れない人はいませんか?

また、転職に向けて動いている人の中にも「仕事の経験も少なくスキルもない自分には、転職は厳しいんじゃないか」「短い期間で仕事を辞めたことが大きなマイナスポイントになるんじゃないか」と不安を抱えている人も多いでしょう。

就活生なら誰もが知っているような超大手企業を志望しているなら、なおさら不安と焦燥感に駆られていることでしょう。

しかし、転職市場で第二新卒は決して不利になるステータスではありません。大手であっても第二新卒を積極的に採用している企業は数多く存在しています。

本記事では第二新卒が大手企業に転職するための情報と準備、コツについて解説します。ぜひ最後までお読みいただき、大企業への転職という目標の達成にお役立てください。

目次

第二新卒が抱える不安

就職した企業を離れ、初めての転職活動をおこなう第二新卒のみなさんの胸の内は不安でいっぱいでしょう。ここでは第二新卒の求職者が多く抱えている不安について解説します。

第二新卒は転職に不利?

第二新卒が転職に不利になることはありません。「そもそも自分は第二新卒に当てはまっているのだろうか?」と疑問に思っている人のために軽く第二新卒の説明をしましょう。

一般的に第二新卒とは、就職後1~3年で離職し、転職活動を始める人のことを指します。はっきりとした定義はないので、就職後3年以内に離職した場合は第二新卒と考えて問題ないでしょう。

厚生労働省の調査によると大卒新卒就職者が3年以内に離職する確率は3割以上、特に1年以内の離職率は15%から20%と高い割合が続いており、このデータから第二新卒は決して珍しいことではないということがわかります。つまり同じ条件で転職を目指している人は多数いるということなので、第二新卒だからといって特別不利になるようなことではありません。

第二新卒で大手に転職できるのか?

第二新卒の人の多くが「大手企業に就職できるのか」という不安を抱えているでしょう。結論から言うと可能です。第二新卒は新卒の求職者と年齢もそれほど変わらず、十分なポテンシャルを持っている上に、前職である程度の教育を受けている可能性が高く、新たな社員教育にかける時間や費用面のコストも抑えられます。

実際に転職サイトなどで求人を見てください。『第二新卒歓迎』というフラグを付けている大手企業が非常に多く見られるはずです。実際に第二新卒で転職活動した人は全体の65%、そのうち転職に成功した方は70.77%というアンケート結果も出ています。以上の点からも第二新卒から大手企業に就職することは決して不可能ではないと言えます。

もし転職に失敗したらどうなる?

「せっかく転職活動してもうまくいかなかったら、働く場所がなくなってしまう」と不安に思う気持ちはよくわかります。しかし、必ずしも転職活動する前に現職をやめる必要はないのです。今の仕事を続けながら転職活動をして、内定が決まってから退職するという選択をする人も少なくはありません。

スケジュール調整が難しかったり、情報収集の時間を確保するのが難しかったりしますが、希望する企業に真剣に向き合っていけば可能性は十分にあるでしょう。失敗しても今の仕事を続けるだけで特にマイナスになることありません。転職活動に回数制限はないので、成功するまでトライしましょう。

大手企業が期待する第二新卒の強み

大手企業への転職を成功させるには、企業が第二新卒のどんな部分に魅力を感じているかを理解することが大事です。第二新卒の強みを知り、より磨き、効果的にアピールしていくことで、志望する企業にマッチした人材と認識されやすくなるでしょう。大企業が第二新卒に期待しているポイントは大きく分けて下記3つです。

仕事への高い意欲と情熱

実務経験がまだ少なく、スキルもまだ育っていない第二新卒。しかし企業は現時点でのスキル以上に、若さゆえの仕事への意欲と情熱に期待しています。まだ若くポテンシャルも高い第二新卒は、仕事への意欲次第で大きく化けるダイヤモンドの原石かもしれないと、企業は考えるのです。

実際にマイナビが行った企業へのアンケートで、未経験者の中途採用に対しては、選考の際「志望動機や仕事に対する考え方を特に厳しく見た」という意見が30%以上もあり、いかに意欲と情熱が評価されているかがわかります。

社会人の常識と柔軟性を兼ね備えている

第二新卒は、期間は短くともそれなりの社会経験があるので、最低限のビジネスマナーは身についているはずです。新卒を採用すると最初の数カ月間は社会人としての教育に費やすことになりますが、第二新卒はこの工程をスキップできるという点が大きなメリットになります。また、第二新卒は仕事の経験が1~3年と短いため、まだ前職の企業の色に染まり切っていないので、自社の企業の色や慣習に順応しやすく、教育しやすい人材と捉えられています。

伸びしろが大きい

例え現在スキルがなくても、なにかしら得意な分野があれば、将来その能力が企業の大きな戦力になるかもしれません。特にコミュニケーション能力やチームマネジメント、戦略的スキルなどは今後の教育次第で大きく花開く可能性があります。面接や就職説明会などでその片鱗を見せられれば「この求職者は今後伸びる」と採用担当に好印象を与えられるでしょう。

大手企業への転職に必要なスキル

ここでは第二新卒が大手企業へ転職する際に必要不可欠、または加点になるスキルを紹介します。

社会人としてのビジネスマナー

企業が第二新卒を採用するメリットとして「最低限の教育をする必要がない」というのは大きなポイントです。逆にビジネスマナーがしっかり身についていなければ「前職で何をやってきたんだ?」という印象を持たれ、せっかくの第二新卒としての強みもアピールできず、不利な立場に立たされてしまいます。「身だしなみ」「敬語、尊敬語、謙譲語などの言葉遣い」「電話応対」「名詞の受け渡し」の4つは最低限のビジネスマナーとして再確認しておきましょう。

最低限のIT関連スキル

今やITスキルをまったく必要としな大企業は皆無と言っていいでしょう。どんな業務にあたるとしても、ワードや、エクセル、パワーポイント、コピー機を使用する場面には遭遇するはずです。最低でもこれらの操作法は覚えておきましょう。

またITのスキルや資格は、ITとは関連性の薄い企業でこそ重宝されます。なぜならIT企業の社員であればだれでもITに精通しているのは当たり前で、ITに関連の薄い企業にはITスキルの高い社員はそれほど多くないからです。そのためITパスポートやMOS(マイクロオフィススペシャリスト)などの資格をもっていれば転職活動において加点になります。

コミュニケーション能力

マイナビのアンケートでは、未経験の中途採用者を選考する際、35.7%の企業が「コミュニケーション能力を厳しく見た」と答えています。それほどコミュニケーションスキルは、第二新卒を含む中途採用者に求められているんですね。

企業が求めるコミュニケーションスキルというのは主に「報連相」「言葉の理解力」「言いたいことを整理して伝える能力」「あらゆる世代に対応する会話力」です。これらのスキルは才能に関わらず、訓練によって伸ばすことができるので、苦手意識を持っている人は書籍やセミナーなどで克服することをおすすめします。

論理的思考力

企業が求める論理的思考力とは物事の原因と結果を冷静に考え、解決策や改善案を客観的に導き出せる能力です。これは上司にプロジェクトの進捗状況を伝えるときや会議のときなどにも非常に重要になってきます。ただ思いつくままに話していては上司に「結局なにが言いたいの?」と言われかねません。

また論理的思考力はプレゼンテーション能力にも直結してきます。プレゼンテーション能力は自社のサービスを売り込むだけでなく、自分自身を売り込んだり、自分の企画の魅力を社内に伝えたりするのにも非常に役立つスキルです。プレゼンテーションの練習をすることで論理的思考力の成長が期待できるので、書籍やセミナーを参考にしながら練習してみてはいかがでしょうか。

第二新卒が転職活動する際の注意とコツ

最後に大手企業に採用されるための転職活動の注意とコツについて解説します。

転職先選びは慎重に

大手企業にこだわりすぎて、ネームバリューや業界シェアの大きさだけで選んでしまう人もいるでしょう。しかし、大手だからといって必ずしも自分にマッチする企業とは限りません。企業の社風、慣習、福利厚生など、しっかり企業の詳細を見て、自分が働いている姿をイメージしてみましょう。

その会社で長く働いていけるイメージが出来なければ、その会社への応募は見送った方が賢明です。せっかく採用されてもすぐにやめてしまうようであれば、その先の転職はより厳しいものになってしまうので、応募する企業は慎重に決めましょう。

志望動機は明確に

企業が第二新卒を面接し選考をする際に重視するのは、仕事への意欲と熱意です。企業は主に志望動機から求職者の意欲や熱意をはかります。志望動機を考える上で「なぜその会社でなければいけないのか」「なぜ自分がこの会社にマッチしているのか」という点を矛盾なく明確に伝えることが非常に大切です。

そのためには企業の歴史や創業者の考え方、実績や慣習などあらゆる方面からリサーチ。そしてその企業で役立てられる自分の能力は何か、徹底的に自己分析する必要があります。志望動機の作成にささげた努力はきっと採用担当にも伝わり「ここまで調べてくるとは、骨のある人材だ」と好印象を与えられるでしょう。

転職エージェントをうまく使う

第二新卒の転職を専門とする転職エージェントは多数あります。しかし、転職エージェントは企業から費用をいただいて人材の紹介を行う事業ですので、転職エージェントが勧める求人にのみ応募していると実際に入社してみると全くイメージ勝ち多雨なんてことも少なくありません。

この人になら安心して相談できる。そう思えるエージェントと出会うことが出来るか?が大きなポイントです。

まとめ

第二新卒は転職市場において決して不利なステータスではなく、超大手企業からの需要も多いことがわかりましたね。

仕事の経験が少なくスキルがなくても意欲と熱意があれば大丈夫。ビジネスマナーを再確認し、会社のリサーチと自己分析をしっかり行えば、大手企業への転職も決して夢ではありません。ぜひ第二新卒の強みを活かし、自分の長所をさらに磨いて転職を成功させ、理想の労働環境を手に入れてください。

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この記事を書いた人

10年間のリクルート在籍中に約3000名の方の面接を担当。
リクルートの面接の特徴や求める人物像を熟知し面接対策を実施しています。
リクルート各領域の人事との太いパイプを活かした様々な交渉も行います。

☆キャリアコンサルタント国家資格保有
☆GCDF-JAPAN公認キャリアコンサルタント

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