VUCA時代の20代キャリア

「VUCA」という言葉を聞いたことはありますか??

Volatilyty:変動性
Uncertainty:不確実性
Complexity:複雑性
Ambiguity:曖昧性

という4つのキーワードの頭文字をとった言葉で、
現代の社会やビジネス、個人のキャリアを取り巻く状況を表現するキーワードとして最近よく使われだした言葉です。

もともとは1990年代にアメリカの軍事領域で使われていた言葉で、冷戦終結に伴って従来の国家間での核兵器ありきの軍事戦略から、テロリストやハッカーによるサイバーテロなど国家ではない組織や個人に対する軍事戦略を模索する際に生まれた言葉だそうで、近年の変化が激しく不確実な社会情勢を表現する言葉として、VUCAという言葉か転用されるようになったそうです。

このVUCAという言葉を覚える必要は全くありませんが、変化が速く、不確実で、複雑で、曖昧な時代にこれからキャリアを築いていく20代・第二新卒のビジネスパーソンが何を意識すべきか。という事をお伝えしたいと思います。

VUCA時代の「安定」とは?

「安定した仕事に就きたい」

20代・第二新卒の転職相談・キャリア相談をお受けしているとかなりの頻度で出てくる言葉です。では「安定した仕事」とは具体的に何を指すのか?を問うと、以下のような答えが返ってくることが多いです。

安定した仕事=長く働ける仕事

はっきり断言しますが、VUCA時代=変化が速く、不確実で、複雑で、曖昧な時代に、この会社に入ったら長く安定して定年まで働けることが決まっている。という昭和の終身雇用を想定した雇用はすでにどこにも存在しません。

正直、キャリアの第一線で奮闘している人であればだれもが当たり前に受け入れているこの現実から目を背けている20代・第二新卒層が非常に多いのが現実だと思います。「安定した仕事=長く働ける仕事」はもうないという現実を受け入れ「自分自身が社会から必要とされる人材であり続ける為に今何をすべきか」という視点に切り替える事が「安定」への唯一の道であると断言します。

人生100年時代。人間の寿命はどんどん延びています。
そのうえ日本には今後人口減少の波が訪れます。
労働力を担保するには生産性の改善だけではなく、定年を撤廃し就労期間を長期化させることが必須となります。
更にVUCA時代には企業寿命は劇的に短くなるともいわれています。

企業寿命が短くなり個人寿命=就労期間が延びていく社会構造の中で、1社で定年まで勤め上げるという働き方はこれまで以上になくなってくるのは間違いありません。安定した人生を送るための方法は「安定した会社」や「安定した仕事」という自分以外の何かに依存するのではなく、複数の会社や仕事を渡り歩く事を前提に自分自身が「求められる人材」であり続ける事がVUCA時代のキャリア形成です。

VUCA時代の20代が意識すべき事2つ

最後にVUCA時代に第二新卒・20代のビジネスパーソンが意識すべき2つのことをお伝えします。

❶どんな仕事でも成果にこだわる

当社にキャリア相談に来られる方の多くは接客や販売の仕事に従事されている方が多いですが、個人販売目標の有無や扱う商品の種類に関わらず、自分自身の仕事の成果を常に意識して仕事をすることを意識してください。もし仮に時給制であっても、自分が働いた時間でどれだけ自分が成果(店舗売上や集客etc)に貢献できたか、どうすればもっと成果に繋がるかを日々意識して工夫し続ける事で他職種や他業種でも役に立つ視点やノウハウを得る事に繋がりますし、いざ転職するときの武器になります。

❷できる事を増や

長く働いていくうえで、30代に突入すると「何が出来る人なのか?」という視点で社会=転職市場はあなたを見るようになります。20代を販売や接客だけで過ごしてしまうと「接客・販売が出来る人」という武器でしか転職先を選ぶことはできず、おのずとキャリアを広げる事は難しくなります。将来のキャリアの可能性を広げるためには、ポテンシャル採用という選択肢が残されている20代の間に、どれだけ「できる事のカード」を増やしておくか。という事が極めて重要になります。やりたい事がわからないと嘆いて足を止めるのではなく、20代の間にできる事を圧倒的に増やしておく事が30代以降のキャリアに繋がります。

私たちPomto㈱のキャリア支援では、この記事でお伝えしたような価値観に沿って第二新卒・20代のキャリア支援を行っています。もし、ただ「楽をしたい」から転職したい、もっと「楽をして稼ぎたい」といった価値観でのキャリア相談にはご希望には添えない事が多いです。一方「もっと成長したい」「もっと可能性を広げたい」「もっと出来る事を増やしたい」「もっと〇〇になりたい」「自分を変えたい」という前を向いたご相談には全力でお答えします。

もし私たちがお力になれそうなことがあればお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

10年間のリクルート在籍中に約3000名の方の面接を担当。
リクルートの面接の特徴や求める人物像を熟知し面接対策を実施しています。
リクルート各領域の人事との太いパイプを活かした様々な交渉も行います。

☆キャリアコンサルタント国家資格保有
☆GCDF-JAPAN公認キャリアコンサルタント

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