【 転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-】を読んでみた

新型コロナの影響で時間が出来たので、最近本を読む時間が増えました。アマゾンで興味がある本をポチっと注文したり、過去に買ってはみたものの読まずに本棚に並んでいる本を片っ端から読んでいます。

その中で、motoさんが書かれた「転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-という本を読んでみたのですが、とても共感できる点が多かったのでご紹介します。

簡単に内容を紹介すると、
短大を卒業して地元のホームセンターに就職したmotoさんが、4度の転職で年収を1,000万円以上に高めつつ、合わせて副業でも年収4,000万円稼ぎ出せるようになったストーリーや考え方、転職ノウハウを具体的かつ汎用性高くまとめられた内容となっています。

Pomtoの転職支援サービスでも、最初の就職先にホームセンター含めたサービス業を選択され、その後キャリアアップを考えて転職相談に来られる方が圧倒的に多いので、motoさんのキャリアは非常に参考になる部分が多いですし当社が推奨しているキャリアプランと重なる部分がとても多いので、時間がある方は是非読んでみてください。

ただPomtoに転職相談される方の多くと、motoさんの違う点がいくつかあります。

具体的には、
・小学生のころから「稼ぐ」事の楽しさと実績を積んでいた点
・キャリアの主軸を「稼ぐ」=「収入を上げる」と決めている点
・今の職務に全力で取り組んで成果にこだわり続けている点
・最初のキャリア選択から極めて長期的且つ戦略的にキャリアを考えている点
などが挙げられます。

Pomtoにご相談に来られる方の傾向として、
・今の職務に不満や物足りなさを感じて全力を尽くしきっていない
・「稼ぐ」よりも、「私生活」を充実させる事に重きを置く
・年収を挙げる事の優先順位がそこまで高くない
・長期的ではなく目先、戦略的ではなく場当たり的
といった価値観の方が多くいらっしゃいますので、最初から完全にmotoさんの考え方に共感される方はもしかすると少ないかもしれません。

ただ、20代の間に出来る事を圧倒的に増やしておき、20代で年収400万円を超えておくことが将来的な自由やキャリアの幅が広がる。逆に言えば20代の間にそれを実現しておかなければ、30代からキャリア≒年収を一気に高めていく事はほぼ不可能。というのが当社の20代キャリアの大枠の考え方ですので、キャリアカウンセリングを通して長期的且つ戦略的な視点で目の前のキャリアを提案する、20代は稼ぐ力を養う事に注力する、20代はガムシャラに仕事に取り組んで成果を生み出す経験を積む。という事の大切さをお伝えし、一緒にキャリアを描きなおす時間をご提供していますので、結果的に当社のキャリア提案はmotoさんが辿った20代キャリアに近い形のキャリア提案になります。

結果的に、サービス業からのキャリアチェンジの最初のステップとして、Pomtoではmotoさんも20代で経験されたリクルートグループに身を置く事を提案することが多いです。

motoさんのキャリアステップは、
①短大を出て地元(地方)のホームセンターへ入社
②ホームセンターで結果を出し採用を任された経験を活かし、人材サービス会社へ転職し求人広告営業職
③求人広告営業経験を活かしてリクルートキャリアに転職し、求人広告営業
④広告系のスタートアップベンチャー企業営業へ
⑤営業責任者としてスタートアップ役員に
というステップを踏まれていますが、Pomtoでサポートするのは主に①②③のフェーズの転職に特化したサポートをご提供しています。

書籍の中では「軸ずらし」というキャリアアップの考え方が紹介されていますが、Pomtoでもほぼ同様の考え方でキャリア提案を行っています。今既に保有している軸(業界軸・職種軸・スキル軸)のいずれかを武器にして、異なる業種・職種との共通点を見出し、キャリアチェンジに繋げていくという考え方です。

販売職や接客職からいきなり一般事務職や企画職になるのが難しい理由はここにあります。

パソコンスキル、資料作成スキルという事務職に必要なスキル軸を全く持ち合わせていない状態から、人気職種である事務職に挑戦してもスキル軸を持ち合わせた人材に勝てません。

雇用形態や職種を問わず、リクルートグループで数年経験を積めば、PCスキル・営業スキル・マーケティングスキル・クリエイティブスキル・コミュニケーションスキル等一気に複数のスキル軸を手に入れることが出来る為、20代で幅広いスキル軸を手に入れたうえで、専門性を深めていくキャリアステップが可能になります。

Pomtoでは「軸」という言い方ではなく、「手持ちのカード」という言い方をしたりします。

例えばアパレルでの店長経験をお持ちの方であれば、
・アパレル業界のカード
・販売接客スキル≒コミュニケーションスキルのカード
・スタッフ教育経験のカード
・売り上げ数字にコミットしたカード
・販促/集客経験のカード
を既にお持ちです。

どのカードを武器に、新しいカードを手に入れるか。
または、既存のカードを強くしていくか。
という視点で次のキャリアを考えていきます。

既存のカードで一番簡単に転職できるのは、全てのカードを活かせる同業同職種への転職ですが、その転職ではカードは増えませんし、キャリアの幅は広がらずむしろ狭くなることが多いです。

例えば、
・売り上げ数字にコミットした経験カード
・コミュニケーションスキルのカード
を活かし、販促経験のカードを更に強化していく為に広告業界の販促系営業職にキャリアチェンジする。

その営業職経験を通じて、「営業経験カード」「事務スキルカード」「パソコンスキルカード」「クリエイティブスキルカード」「マーケティングスキルカード」「広告業界カード」等全く違う種類のカードを20代の間で一気に手に入れて、次のキャリアを検討する。というイメージです。

ちょっと長くなってしまいましたが、とても読みやすく一気に読める本ですので、第二新卒・20代の転職を考えている方は是非一度読んでみる事をおススメします。

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この記事を書いた人

10年間のリクルート在籍中に約3000名の方の面接を担当。
リクルートの面接の特徴や求める人物像を熟知し面接対策を実施しています。
リクルート各領域の人事との太いパイプを活かした様々な交渉も行います。

☆キャリアコンサルタント国家資格保有
☆GCDF-JAPAN公認キャリアコンサルタント

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