「成長」という便利な言葉に頼ってはいけない

20代・第二新卒のキャリア相談をお受けしていると、
「成長」というワードがとてもよく出ます。

「もっと成長したい」
「いまの職場では成長できない」
「成長意欲の高い人達と働きたい」
「成長が実感できない」
etc

この「成長」という言葉、実は20代・第二新卒の転職活動においては非常に危険です。

成長したいという意欲自体はとても素晴らしい事なのですが、
・あなたにとっての「成長」とは具体的に何が出来るようになることなの?(具体性)
・それはなぜ?(理由)
がセットで語られないと、何も言っていないことと同じだからです。

仮に、
「成長」の定義を「今できないことができるようになる」と考えると、
早く走れるようになることも成長。
料理が上手くなることも成長。
キーボード入力が早くなることも成長。
マーケティング知識を身に着けることも成長。
財務の知識を身に着けることも成長。
なんでも成長です。

だから、
「成長したい」という言葉だけでは、
とてもいい事を言っているように見えて実は何も言っていないのと同じなんです。

前職でこんな経験をして、
もっと〇〇なことがしたい。だから、□□なスキルをもっと磨きたい。
これが話せて初めて「成長したい」が伝わります。

「成長」の他にも、
「キャリアアップしたい」
「人と接する仕事がしたい」
「人と関わる仕事がしたい」
「企画がしたい」
等も「成長」と同様に、
自分はそれっぽい事をかっこよく言っているつもりでも、
聞いている面接官には1ミリも何も伝わっていないNG便利ワードです。

次のお仕事を探す軸は何?と聞かれて、
「人と接する仕事を軸に考えています」と答える方がめちゃめちゃ多いですが、
逆に人と接しない仕事ってなに?っていうくらい、ほとんどの仕事が人と接します。

どんな人と、どんな接し方がしたいのか。
どんな人と、どんな関わり方がしたいのか。
そして、それはなぜそう思うようになったのか。

これが語れないと何も言っていないのと同じことです。

このように、
自分の頭で一生懸命考えてまとめたつもりでも、
面接官には全く伝わらない。という事がめちゃめちゃ起きています。

このような自分では気づけないことを、
第三者として面接官の視点でお伝え出来る事が我々転職エージェントの存在意義でもあります。

もし少しでも不安があれば、
気軽に頼ってみてくださいませ。




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この記事を書いた人

10年間のリクルート在籍中に約3000名の方の面接を担当。
リクルートの面接の特徴や求める人物像を熟知し面接対策を実施しています。
リクルート各領域の人事との太いパイプを活かした様々な交渉も行います。

☆キャリアコンサルタント国家資格保有
☆GCDF-JAPAN公認キャリアコンサルタント

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