「第二新卒は自己分析したほうがいいの?」
「第二新卒の転職って難しいって聞くけど・・・」
新卒で初めて社会に出た方は、働くことや企業に勤めることの大変さを、感じたのではないでしょうか?
思い描いていた社会人像とのギャップに戸惑い、転職を考える方は多くいます。もちろん、やりがいや働きやすさを求めて転職をすることは決して悪いことではありません。
しかし、日本では第二新卒と聞くといいイメージを持たない企業があることも事実です。まだまだイメージがよくない中で、第二新卒が転職をするときは自己分析が重要です。自己分析をすれば、理想的な企業を見つけやすくなり、面接時にも役立ちます。。
他の第二新卒と差別化を図ることでき、自分の市場価値の高さを企業に示すことができるのです。より良い環境で働きたいならば、自己分析をすることが1番の近道と言えるでしょう。
この記事では、第二新卒に自己分析が必要な理由や、自己分析の方法を詳しく解説します。新しい一歩を踏み出すために、参考として最後までご覧ください。
第二新卒に自己分析が大切な理由は3つ
新卒の時に自己分析をしたのに、第二新卒でも自己分析は必要なのかと、考える方もいるのではないでしょうか?
- 自分の求めているものをハッキリさせる
- 思い描く理想の就職先を見つけるため
- 社会に出て気づいた長所・短所を見極めるため
上記3つが、第二新卒に自己分析が大切な理由です。
一つずつ具体的に理由を解説します。
自分の求めているものをハッキリさせるせるため
新卒として社会にでると、学生時代にはボンヤリとしていた将来のビジョンが、多少なりとも具体的になっていませんか?
将来のビジョンを明確にすることで、そこまでの道のりを考えやすくなり、就職先を選ぶための指標となります。具体的に求めているものが思いつかない時は、就職した会社の上司や先輩をみたり、話したりして、こうなりたいとか、こうなりたくない程度のものでも構いません。
なりたい自分があるならば、なるためにどうするのが良いか、なりたくない自分が分かれば、ならないためにどうするのかだけでも考えてみましょう。ここで、自分の求めていることをハッキリさせることができれば、後は一歩ずつ進んでいくだけです。
思い描く理想の転職先を見つけるため
転職しようと思った理由は、職場に理想があり、就職先が理想とは違ったからではないですか?やりがいを感じた業務や、やりたくない業務などがあったと思います。
就業時間や休日、お給料や職場の雰囲気、業務内容など、働いてみて理想と現実にギャップを感じて、転職を決める方はとても多いです。自己分析で、自分の求めているものがわかれば、就職すべき企業や、理想の業務形態の企業を見つけやすくなります。理想の全てがマッチする企業を見つけることは困難ですが、自分が就職先に求めるものに優先順位をつけたり、絶対に譲れないものを1番に考えると良いでしょう。
自分を企業に合わせるのではなく、自分に合う企業で働くことが、充実した人生にとても重要です。
社会に出て気づいた長所・短所を見極めるため
社会に出て、実際に働いてみて気付いたことがあると思います。
仕事を覚えるのが早かったとか、他の同期より優れていた部分や、上司とコミュニケーションを取るのが苦手だった、など不得手な部分がありませんでしたか?学生時代には気づかなかった、会社で役立つ能力や働く上で欠けていた部分に目を向けて見てください。
長所は、上司や同僚に評価されたことを、短所は逆を思い返すと良いでしょう。長所と短所を見極めることで、自分に合った職種や企業を絞りやすくなります。
第二新卒が自己分析をする時のポイント
第二新卒が自己分析をする時は、新卒の時の自己分析とはやり方や順序が変わります。社会人経験の有無によって、自分のアピールポイントが違うからです。
第二新卒が自己分析をする時のポイントとして
1.退職・転職の理由
2.社会に出て見えた長所・短所
3.将来のビジョン
4.客観的な意見の取入れ
5.自己分析は自己流で行わない
上記の5つを詳しく解説します。自己分析する時のポイントとして、参考にしてください。
なぜ退職したのか、なぜ転職したいのか考える
第二新卒として自己分析をするときは、退職した理由やなぜ転職したいのかを明確にしましょう。退職理由や転職理由は、具体的である方が良いです。
例えば、仕事が楽しくなかったという理由があったとして、どの業務が楽しくなかったのか、なぜ楽しくなかったかを考えて見てください。理由は人それぞれ違いますが、理由を明確にすることによって次の就職先を選びやすくなります。
また、退職や転職の理由は面接時にも聞かれることが多いので、言語化しておくとよいでしょう。
働いてわかった自分の強みと弱点を考える
企業によって業務内容や仕事の優先順位が違っています。自分の得手不得手を考え、できる仕事とできない仕事を見つけましょう。働きやすい職場は、自分の長所を活かせる職場です。
長所と短所を考えることで、職種や企業を絞ることができ、面接時に自分のアピールポイントとして話すことができます。短所については面接で話すときは、マイナスポイントにならないよう、短所をどうやって改善するかなどを合わせて話すと良いでしょう。
将来のビジョンを明確にする
第二新卒として、新しい職場を探す時は、将来どうなりたいかを明確にしておきましょう。
最終的になりたい自分をイメージすることで、そこに至るまでに必要なキャリアが逆算でき、再就職先に求めるものを明確にできます。職種や企業の規模の大きさなど、世の中にはさまざまな企業があるので、ビジョンを明確にしておかなければ、また転職を繰り返すことになるかもしれません。
漠然と「お金持ちになりたい」や「いい役職に就きたい」などではなく、いつまでにどうなっていたいかを具体的に考えましょう。
客観的な意見を取り入れる
自己分析とは、「自分で分析」をするということではなく、「自分を分析」することです。何歳になっても、どのような経験をしていても、自分のことを客観的に分析することは、簡単ではありません。自分では長所と思っていることが、他人からすれば大したことなかったり、短所だと思っていることが、唯一無二の個性であったりと、自分だけの考えでは気づけないことがあります。
他人から多角的な意見を取り入れた方が、より深く自分を解析することができるでしょう。
自己分析は自己流では行わない
自己分析を行う最大目的は、より良い形で転職を成功させることです。自己流で自己分析を行うと、迷走してしまったり、自分探しのようになったりします。自分の理想の会社、自分の人生のために、良い企業を見つけるのも目的ですが、就職に成功しなければ意味がありません。
自分の市場価値を、どのようにアピールするか、企業目線になって考えることも大切です。
具体的な自己分析の手順
上記では、自己分析を行う際のポイント・注意点をお伝えしました。ポイントを抑えることができたら、順序立てて自己分析を行っていきましょう。自己分析は、面接時に大切なツールになります。他人に伝わりやすい様に、作成することを意識しましょう。
退職・転職する理由を明確にする
まずは、なぜ退職したか転職したいのか理由を考えてください。朝早いのが嫌だったり、営業回りをするのが嫌だったり、退職の際には何か不満があるから辞めますよね。退職した理由は転職先を選ぶ際に条件となり、どのような企業で働きたいかや、どのような働き方をしたいかを明確にすることができます。
退職・転職する理由を明確にすることは、転職先で同じことで悩まないようにするために重要です。
社会に出て学んだことや得た経験を洗い出す
新卒として社会に出たことのある第二新卒者は、間違いなく新卒者よりも経験を積んでいます。短い期間だったとしても、社会に出なければわからないことが沢山ありますよね。本当に些細な成功体験だとしても、それは社会に出たことのある第二新卒でなくてはわからないことです。仕事に出て達成したことと、達成できずに終わったことがあると思いますが、全てが経験値となっています。
面接時には、やりきった仕事は強みとして話しましょう。
仕事に対する価値観を分析する
社会人として仕事に就くと、仕事に対しての価値観が変わっていると思います。就職先に特にこだわりが無かった方でも、再就職先には求めるものがあるのではないでしょうか。また、自分が仕事に求めることが見つかりやすくなり、転職先を選ぶのに失敗しにくくなるでしょう。
将来のビジョンを思い描く
最終的にどうなりたいのかを明確にすれば、そのためにするべきことがわかります。最初は、どのような業種かなど大まかな部分を考え、決めた業種などから細かな部分を詰めていくと良いでしょう。将来やりたいこと、成し遂げたいことを言語化すれば、面接でもプラスに評価してもらうことができます。
したいこと、するべきこと、できることを具体的に考えていきましょう。
分析したことを言語化する
ここまで、「なんとなく」で分析してきた部分を、他人に伝えるために言語化していきましょう。自己分析を行い、自分で理由を明確にできたとしても、人に伝わらなければ意味がありません。うまく言語化できない場合は、家族や友達に話を聞いてもらうのもありです。
第二新卒の自己分析は、新卒の時以上に大切なものになるので、具体的にという部分に重点を置いて制作していきましょう。
転職エージェントやツールを使うのもあり
第二新卒が自己分析をする時のポイントや手順を紹介してきましたが、学生時代と違いチェックしてくれる人がいないと、本当に大丈夫なのか不安になる方もいるでしょう。
作成した自己分析に、自信がない方や具体的な内容や言語化するのが苦手な方は、転職エージェントやツールを使用してみるのも一つの手です。
以下で、自己分析をする際に利用できるツールを3つ紹介します。
キャリアタイプ診断
キャリアタイプ診断は、転職エージェントのdodaが提供している自己分析ツールです。診断者の能力、強みや弱み、働き方や向いている企業風土などを多角的に診断することができます。診断結果をもとに転職先との共通点を探すことで、企業選びだけではなく、面接時のアピールポイントを見つけることが可能です。
https://doda.jp/dcfront/personality/personalityIndex/
グッドポイント診断
グッドポイント診断は、求人サイトのリクナビNEXTが提供している、自己分析用のツールです。8568通りの診断結果があり、18種類ある強みの中から5種類の強みを診断してもらえるものになります。詳細な診断結果が記載されており、自分では気づかなかった強みや、自分に合った職業に気づくことができるでしょう。また、リクナビNEXTを利用して転職する場合は、診断結果を添付することができて便利です。
https://next.rikunabi.com/goodpoint/
ストレングスファインダー
ストレングスファインダーは、アメリカのGallop社が開発した才能診断ツールです。人の持つ約5000の才能を、資質として34種類に分類しています。ストレングスファインダーでは、30分程度のテストを受け、34種類のうち上位5つの才能を知ることが可能です。※テストを受けるには、書籍を購入するかweb上でアクセスコードを購入する必要があります。
自己分析のツールというよりは、自己分析する際に役立つツールとしてお使いいただけるものです。ストレングスファインダーは、自分の無意識の行動や思考を知ることができるので、どのような働き方が向いているのかを考えるのに役に立ちます。
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253634/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0.aspx
【まとめ】第二新卒は自己分析が武器になる
今回第二新卒は自己分析が大切だという理由、自己分析のポイントを紹介しました。
- 退職・転職の理由を具体的に
- 将来について明確に
- 自己分析は客観的な意見を取り入れる
- 自己分析でつまづいたらツールなどを使ってみる
自分の理想の働き方、働きやすい企業を見つけることは大変です。
転職に失敗しないためにも自己分析は重要なものになります。
転職時には、第二新卒はマイナスなイメージが強いと思いますが、自己分析をして経験やスキルで新卒より上回っているとアピールすることで、強力な武器にもなります。
もし自分で自己分析するのは苦手だという方は、当社のキャリアサポートも是非ご活用ください。